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狛犬とは

<Wikipediaより抜粋>

 

狛犬(こまいぬ)とは、獅子や犬に似た日本の獣で想像上の生物とされる。像として神社や寺院の入口の両脇、あるいは本殿・本堂の正面左右などに一対で向き合う形、または守るべき寺社に背を向け、参拝者と正対する形で置かれる事が多く、またその際には無角の獅子と有角の狛犬とが一対とされる。

以下、狛犬について管理人が調べて勝手にまとめた文章を掲載していますが、記載内容が正しいとは限りません。

興味のある方はご自身でお調べください。

「狛犬(こまいぬ)」とは、神社や寺院の入口の両脇や本殿・本堂などの正面左右に「一対」で置かれている獅子っぽい像のことです。神社や寺院を参拝された時に目にすることがあると思います。

 

 

通常は「対」になっているため同じような種類の像が左右に並べて設置されていますが、よく見ると対なのにカタチが違う、ということに気付かれると思います。

狛犬には「阿形(あぎょう)」(お口を開けたバージョン)と「吽形(うんぎょう)」(お口を閉じたバージョン)の2つがあるのです。でも最近はこの区別もあやふやになってきているみたいですけどね。

「阿形(お口開けバージョン)」は一般的に「獅子」の姿で、神社等に向かって右側に配置されています。

逆に「吽形(お口閉じバージョン)」は向かって左側に設置されていて、これがいわゆる「狛犬」です。

「吽形(狛犬)」には頭のてっぺんに角(つの)があります。(なかったりもします。)

「阿形(獅子)」に角はありません。

私達が現在「こまいぬ」と呼んでいるものは、実は「獅子像」+「狛犬像」を合わせて「こまいぬ」と呼んでいるのです。「こまいぬ」には「狛犬」だけでなく「獅子」も存在しているわけです。

狛犬(阿形)

一般的な「阿形(あぎょう)

 

・神社等に向かって右側に配置

・口を開けている

・獅子

・角なし

狛犬(吽形)

一般的な「吽形(うんぎょう)

 

・神社等に向かって左側に配置

・口を閉じている

・狛犬

・角あり(角がない場合もある)

「阿形だの吽形だのわかりにくい」「どちらも同じように見える」などと思われるでしょうが、そもそも狛犬は想像上の生物ですのでわからなくてもいいのです。

狛犬が日本に入ってきたのは平安時代と言われています(遣唐使の時代です)。

それから時代とともにカタチも変わり、現在私達が目にする狛犬はいわゆる本来の狛犬の姿とは違っていますので、もはや同じカタチに見えても全然かまわないのです。

 

 

 

狛犬は中国皇帝の守護獣である獅子像が元になっています。その思想を遣唐使が日本に持ち帰りました。

そして日本にやってくると、「獅子像」が「獅子」と「狛犬」に分かれてしまいました。日本人は遥か昔からオリジナルを変化させるのが大好きで、かつ左右非対称が大好きだったのでしょうね。いわゆるアシンメトリーにしてしまったのは、古い建築物や寺院の伽藍配置が左右対称ではない(左右で異なる)のと同じ感覚なのではないでしょうか。

 

 

中国からやってきたのは「獅子像」でしたが、日本人はその獅子像に角を生やしたり口を開けたり閉じたりさせて変化を付けました。文献に出てくる平安時代の狛犬は『「獅子」は黄色で口を開け、「狛犬(胡摩犬)」は白色で口を閉じていて角がある』という姿でした(『類聚雑要抄』)。狛犬が「阿吽」のカタチになったのは、山門を守る仁王像と同じように「神を守る像」として付け足された変化だと管理人は思います。

要するに、平安時代の狛犬は「獅子」と「狛犬」の2つにハッキリと分かれていたわけです。

 

 

 

ちなみに「獅子」と「狛犬」と呼ぶように、片方は「獅子(想像上の生物で、いわゆるライオンっぽいヤツ)」ですが、「狛犬」の方は完全に日本人のオリジナル作品です。「獅子」と遜色ないように創り出されたものが「狛犬」です。「犬」と付いていますが、もちろん「犬」ではありません。あくまでも想像上の生物です。

 

 

とは言え、現在私達が目にする狛犬の中にはもちろん「犬」に似た像もあります。江戸時代の石工さんが狛犬製造を依頼をされた時に「狛犬」(獅子)を知らなかったため「こまいぬ」という響きだけで造った結果、カタチが犬っぽくなったと言われています。つまり犬っぽい狛犬はたいへん庶民的な香りがする、ということですね。

現在、私達は一対の像を「狛犬」と呼んでいますが、現在の姿はほとんどが「獅子」です。

平安時代の狛犬は「獅子」と「狛犬」とにハッキリと分かれていましたが時代を経てほとんど獅子像になり、角を持たない像も多くなりました。

また、足元に「玉」や「子犬」を置くなど様々なカタチの狛犬も出現しています。

玉を置いた像を「玉取りの狛犬」、子犬を置いた像を「子取りの狛犬」と呼び、通常は阿形が玉を、吽形が子犬を足元に置いています。阿形も吽形も「両方とも玉を足元に置いているバージョン」や「吽形だけど玉を持っているバージョン」なども存在します。

 

 

このように現在の狛犬は見た目は「獅子」で同じなのに、どこか一部は凄まじい変化を遂げています。

私達はこれらをひっくるめて「狛犬」と呼んでいるのです。むしろこれらを正確に「獅子」と呼んでいる人は少ないでしょう。

もはやカタチだけで「獅子」なのか「狛犬」なのかの区別を付けることすら難しくなりましたが、これこそが「時は流れている」という証なのかもしれませんね。

玉取りの狛犬(阿形)

玉取りの狛犬(阿形)

通常の狛犬像です。

子取りの狛犬(吽形)

子取りの狛犬(吽形)

通常の狛犬像です。

阿形(口の中に玉あり)

口の中に玉がある阿形像です。阿形なので玉を持っています。

玉取りの狛犬(吽形)

玉取りの狛犬(吽形)

吽形なのに玉を持っています。

玉取りの狛犬(吽形)

玉取りの狛犬(吽形)

吽形なのに玉を持っています。もはや玉がアピールポイントです。

ちなみに、狛犬の中には雌雄を区別している像があります。股間にオスメスの印を付けている像です。

管理人が持っている画像では「本庄神社」と「湊川社」の狛犬にはオスメスの印がありました。

ネットで検索すると「阿形が雄だ」とか「向かって右側に配置されている狛犬は雄だ」とか色んな説があるようですが、これはやはり、日本人がアシンメトリーが好きな証拠なのだと思います。とりあえず間違えないでいただきたいのは、「狛犬」自体に雌雄の区別など無い、という点です。

 

 

狛犬は守護神・霊獣なのですから性別の概念など超越している存在です。

しかし人々が狛犬を「対」で配置していく上でどうしても区別を付けたくなった結果、オスメスの印を持つ狛犬が登場したのでしょう。「阿吽」の区別を付けるのと同じような感覚でしょうね。

 

 

 

また「狛狐」など、神社に配置された獅子とは違う像を「こま○○」と表記している文章を目にしますが、実はこれも間違いです。

狛犬はあくまでも「獅子」と「狛犬」の2つの想像上の生物を言い、「狛」の漢字一文字で「狛犬」の意味になります。なので「狛狐」や「狛牛」などの漢字は存在しません。造語です。正確には「眷属(けんぞく:神の使い)」とか素直に「狐像」「牛像」などと呼ぶべきです。

神社に置かれている対の像に対して「眷属」などと言ってもわかってもらえないでしょうから、皆さん便宜的に「狛狐」などと表記されているのでしょう。

 

 

でも管理人は敢えて苦言を呈しておきます。

簡単に「狛狐」などと言ってはいけません。そんな言葉はあり得ないのです。

しつこいですが「狛犬」は守護神・霊獣です。狛犬以外の対の像は守護神ではありません。神の使いです。だから「眷属」なのです。

 

 

ということを踏まえた上で、管理人自身は「鏡山稲荷神社」の狐像に対して「狛狐」と表記していることをご理解ください。

「眷属」ではわかりにくいでしょう?(笑)

以上、軽く「狛犬」について説明しましたが、あくまでもこれは管理人の推測で書いていますので、詳細はどうぞご自分でお調べください。管理人はよく知りませんが「狛犬分類学」なるものがあるらしいので、そういった専門家の本やサイトをご覧になる方が狛犬についてはよく理解できるのではないでしょうか。

ちなみに管理人は『「こまいぬ」は「高麗(高麗犬)」とは無関係である』という立場で説明しましたので、そこら辺の記述の違和感はご容赦いただきたいと思います。『「こまいぬ」という読みに対して「高麗」の字があてられただけであり、狛犬は中国から伝わったものだ』というのが管理人の採る立場です。「高麗」つまり朝鮮は無関係だし狛犬のルーツではない、という立場ですね。
などと小難しいことを書く必要はありませんでしたね。
要するに「狛犬」の説明をするのは大変難しい、ということです。

 

 

 

まあ、そんな「狛犬」の歴史をしつこく説明するよりも、実際に「狛犬」を見て、その健気な感じや可愛らしい表情に惹かれていただいた方が管理人は嬉しいですね。確かに「狛犬」ってヤツはどこにでもいます。でも、長い年月を経て現存する狛犬に全く同じモノってのは無いのです!!

 

 

どの狛犬にも歴史がある。誰かが願いを込めて献じたモノそれが狛犬なんです。

雨風にさらされてボロボロになっていても、守護獣として立派に役目を果たそうとしている。

そしてどの狛犬にもそれぞれの表情があるのですから、せっかく神社に参拝するのなら、ちょっとだけでも脇に配置されている狛犬に注視してみてはいかがでしょうか?きっとその姿・表情に惹かれると思いますよ!

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